第84回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会

会長挨拶

第84回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会
会長 光延 文裕
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 社会環境生命科学専攻 老年医学

 このたび、第84回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会を2019年5月18日(土)と19日(日)に岡山市内の岡山コンベンションセンターにおいて開催させていただくことになり、大変光栄に存じます。
 日本温泉気候物理医学会は、昭和10年に温泉気候およびその医学的応用に関する学術的研究を目的として設立され、創立とともに日本医学会に加入し、日本医学会の分科会として活動する歴史のある学会です。本学会の学術集会を岡山市内で開催するのは初めてになります。
 テーマとして『超高齢社会における温泉医学』を掲げ、学術集会の企画を進めています。わが国は、世界でも類を見ない超高齢社会に突入しています。総人口が2008年をピークに減少している一方で、高齢化率は上昇することが見込まれており、2025年には約30%、2060年には約40%に達するとみられています。この超高齢社会を活力あるものにするためには、①高齢者のADL(日常生活動作)低下につながる「生活習慣病の予防」、②高齢者を含む幅広い世代が社会生活を営める「健康の維持・向上」、そして③「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」が特に重要になります。
 これらを実現するために、IT(情報技術)を活用した新たなヘルスケアサービスやバイオ技術が続々と誕生し、医療・介護の現場を大きく変えようとしています。その一方で、日本の伝統文化である温泉や湯治を利用した温泉医学、気候医学、鍼灸をはじめとした東洋医学、温熱刺激などを利用した物理医学など、多岐にわたる温泉気候物理医学の科学的エビデンスおよび知識の蓄積も非常に重要であると考えられます。日頃の診療・研究の成果をご発表いただき、議論を深め、活力ある超高齢社会の実現に向けて、本学術集会が少しでも貢献できることを祈念いたしております。
 岡山県は、「晴れの国おかやま」と呼ばれるほど晴れの日が多く、「日本三大庭園」のひとつとして多くの観光客が訪れる岡山後楽園や烏城の別名で有名な岡山城などの観光スポットも数多くあります。また、県北部に湯郷・湯原・奥津からなる長い歴史を誇る美作三湯をはじめとして、泉質や趣の異なる多彩な温泉があちこちに点在しています。学術集会とともに岡山の自然と歴史と食をご堪能頂ければ幸いに存じます。
 多くの演題をご応募頂き、多数のご参加を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

平成30年9月吉日