第41回日本癌局所療法研究会

当番世話人挨拶

第41回日本癌局所療法研究会の開催にあたって

第41回日本癌局所療法研究会 当番世話人
川崎医科大学臨床腫瘍学 山口 佳之

 このホームページをお訪ねいただきありがとうございます。
 まずは本年の西日本大水害にて被災されました方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。
 さて、伝統ある日本癌局所療法研究会、その第41回の当番世話人を仰せつかりました川崎医科大学臨床腫瘍学 山口佳之でございます。本会の岡山での開催は初めてとのことですが、わたしにとりましては広島大学の恩師 故 服部孝雄教授が第10回を、故 峠 哲哉教授が第18回をそれぞれ広島で開催され、大変、ご縁を感じる研究会でございます。また、私ががん研究、とりわけ、がん性胸腹水に対する局所免疫療法の研究を開始し、その成果を幾度となく発表させていただきましたのが本研究会であり、まさに我を育てていただきましたこの会のお世話をさせていただく機会に恵まれましたことを、平川会長をはじめ役員の皆様、研究会の皆様に、冒頭、心より御礼申し上げます。
 昨今、がん研究の潮流はがん局所にございます。いうまでもなく、免疫チェックポイント阻害剤の大成功に基づく流れでございます。がんに対しても宿主の免疫系が確実に反応していることが認知され、がん治療の考え方が免疫を中心とした治療戦略に大きくシフトしております。がん局所微小環境の病態を解明することは、目前の患者に対する治療を考える上で不可欠となっております。
 この機会に、研究会のテーマを『今こそ考えよう、がん局所』とさせていただきました。本研究会は『局所』という名前が冠された数少ない研究会のひとつでございます。
 会の主題Iといたしましては、がん局所療法とゲノム医療とさせていただきました。まだ解析が未熟な部分があろうかとも思いましたが、がんのゲノム解析およびがん局所微小環境の分子生物学的解析や新規治療へのクリニカル・シークエンス、さらには全身病態との関係も含め、広くご討論いただけたらと考えました。
 主題IIといたしましては、局所進行癌に対する集学的治療とさせていただきました。毎年ご発表の多い領域であり、局所療法から集学的治療まで、広くご議論いただけたらと考えました。
 主題IIIといたしましては、再発巣切除とエビデンスとさせていただきました。がん薬物療法の進歩により、再発といえども切除の意義が大きくなっております。そのエビデンスに迫っていただけたらと考えました。
 主題IVといたしましては、従来の主題を踏襲させていただき、がん局所療法と緩和ケアとさせていただきました。緩和ケアにおける局所療法の役割を広くご議論いただけたらと考えました。
 がん局所のリンパ球、樹状細胞、neo-antigen、そしてお薬が、がん免疫サイクルの理解とともにがん治療を変えて行きます。がん組織を直接手にすることのできる、外科系医師が多数参加されます本研究会こそ、がん局所の理解・解明と、それに基づく治療開発に踏み込んで行かなければなりません。日々、ご研鑽をいただき、奮ってご応募いただけたらと思います。
 その他、各種の有意義な企画を鋭意、準備中でございます。分進秒歩の本領域ですので拙速な企画では遅れを取りそうです。研究のグローバルな進捗にアンテナを張り、斬新な企画を準備させていただきたいと思いますので、乞うご期待願います。
 まだ約1年間ございます。皆様におかれましては、日々のご研究を一歩、二歩と進めていただき、その成果のご披露に、名所旧跡を多く有する『晴れの国岡山』までお仲間ご一同お誘い合わせのうえお運びいただきますよう、ここに謹んでご案内申し上げます。

平成30年7月