第59回日本リンパ網内系学会総会/第29回日本樹状細胞研究会/第22回日本血液病理研究会

会長挨拶

第59回日本リンパ網内系学会総会にあたって

 この度、第59回日本リンパ網内系学会総会、第29回日本樹状細胞研究会(会長:理化学研究所 藤井眞一郎先生)、第22回日本血液病理研究会(会長:北海道大学教授 松野吉宏先生)合同で、2019年6月27日(木)、28日(金)、29日(土)の3日間の日程で、島根県出雲市の「出雲市民会館」ならびに「ニューウェルシティ出雲」で開催させていただきます。山陰地区での開催は初めてで、本学会総会を主催できますことを大変光栄に存じます。
 多くの方々にご参加いただけるように、工夫をいたしました。診断や治療に苦慮するテーマを選んだ「ここがわからない、教えて」と題した企画で、若手医師による症例提示の後、エキスパートにわかりやすく解説していただきます。一番大きな企画は、「臨床研究法施行後のリンパ腫の臨床研究をどのように進めるのか」です。臨床研究法の概説講演の後、アクティブに研究されている研究者から発表をしていただき、指定されたコメンテーターとともにディスカッションをして、臨床応用への問題点、本学会の役割なども含めて、問題点を共有し、研究がさらに活性化できるようになればと考えております。また、初めての試みとしまして、形態、フローサイトメトリー、染色体遺伝子検査の重要なポイントを、エキスパートの臨床検査技師の先生方よりご講演いただきます。臨床検査技師の先生方だけでなく、研修医や若手医師のご参加も期待しております。特別講演は、島根大学医学部特任教授本間良夫先生にお願いをしました。また、とりあげられることの少ないリンパ系腫瘍として、「慢性リンパ性白血病」と「節外リンパ腫の診療」という2つのテーマを選択しました。例年通り、「研修医・医学部学生のためのポスターセッション」も実施いたします。
 日本リンパ網内系学会総会では、同時開催の日本樹状細胞研究会と日本血液病理研究会と連携し、より多くの方々にご参加いただき、出雲でしか経験のできないような、楽しくそして、多くを学べる機会になるお手伝いができればと考えております。
 是非に、各ご施設の関係者にお声をかけていただき、多くの方々がご参加いただけましたら大変喜びます。

第59回日本リンパ網内系学会総会 会長
鈴宮 淳司
島根大学医学部附属病院 先端がん治療センター 腫瘍・血液内科

第29回日本樹状細胞研究会開催にあたって
「樹状細胞の多様なる発展 —歴史から未来へ—」

 皆様におかれましては、時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。このたび、2019年6月28日(金)に第29回日本樹状細胞研究会を、島根県出雲市民会館・ニューウェルシティ出雲において開催させていただくことになりました。本年も例年通り第59回日本リンパ網内系学会総会(鈴宮淳司会長)と第22回日本血液病理研究会(松野吉宏会長)との合同開催で行います。日本樹状細胞研究会は1990年に創設され、約30年に渡り発展を続けている歴史ある研究会です。この伝統ある日本樹状細胞研究会の会長を拝命し、大変光栄に存じております。
 樹状細胞は、1973年にRalph M. Steinman、Zanvil A. Cohn両博士により同定され、その後様々な研究により自然免疫と獲得免疫の連結を行うプロフェッショナルな抗原提示細胞としての位置づけが確固たるものとなり、Steinman博士は2011年にノーベル賞を受賞されました。樹状細胞研究は、これまで樹状細胞の分化、機能、サブセットの同定など細胞生物学的分野から、自己免疫疾患、がん、アレルギーなど疾患における免疫学的関与という臨床の分野まで、幅広く進められてきました。更に、昨今臨床の場でがん免疫療法が注目されるなかで、樹状細胞を利用した治療は米国FDAに承認される等臨床応用の分野にも拡がっております。
 日本樹状細胞研究会は、樹状細胞研究の世界の先駆けとなってきた会であるとともに、多くの日本人の先生方が国際的に活躍してきたフィールドを支えて来ました。その意味からも、本研究会のメインテーマは、「樹状細胞の多様なる発展 —歴史から未来へ—」に致しました。この言葉をご覧になった皆様が、其々の思いで多様性をご想像いただけるきっかけになれば幸いと考えています。最後に、「神話の里」出雲で第29回日本樹状細胞研究会が、参加者会員の皆様に満足していただけるように、また皆様の相互の研究の御縁になる会になりますように準備をしたいと考えております。一般演題が本研究会の宝であることは言うまでもありませんので、何卒奮ってご応募下さいますようお願い申し上げます。心より多数の皆様のご参加をお待ち申し上げます。

第29回日本樹状細胞研究会 会長
藤井 眞一郎
国立研究開発法人 理化学研究所
生命医科学研究センター 免疫細胞治療研究チーム

第22回日本血液病理研究会開催にあたって

 この度、第22回日本血液病理研究会開催のお手伝いをさせていただくこととなりました。大変光栄なことと存じております。本会は例年リンパ腫をはじめとする血液病理学、とくに診断に興味を抱いている、あるいは実際に従事している皆さんと、最新かつ標準的な知識・情報の解説、問題点の共有などを行ってきております。今回は、血液病理診断の現場に変革をもたらしている新たな考え方やツール、そしてその評価についての話題を整理してみたいと思っております。疾患概念や診断基準の「際(きわ)」に対する考え方から、治療開発の進歩に伴う血液病理診断への新たな期待、知っているつもりで意外と知らないIHCマーカーの使い方のtipsまで、いまや神々の領域にあるエキスパートの先生方が出雲の地に参集されるこの機会にできるだけ多くを学びましょう。そこからさらに次の新たな血液病理学の道を切り拓くための課題や、道標を見つけていただければこれに勝る喜びはありません。皆さんのご参加を期待しております。

第22回日本血液病理研究会 会長
松野 吉宏
北海道大学病院 病理部