第56回臨床呼吸機能講習会

コース案内

臨床呼吸機能基礎コース

Aコース
黒澤  一
 臨床呼吸機能講習会の基礎コースは、呼吸生理の基礎とともに、それが臨床にどのように役立つのか、関連事項 を含めながら再確認していただく機会と考えています。ヒトにおけるホメオスタシスの成立の中で、呼吸の役割や位置づけはどのようなものに なるでしょうか。呼吸の病態を理解するには、ガス交換と換気力学の二つの面から、あるいはミクロ形態を含む生体の構造と基礎解剖学など、 知識の統合が不可欠です。それらの理解のレベルを向上させることが、呼吸器疾患の正しい診断につながり、適切な治療方針を決定させ、治療 の成功へと結びつけることにつながります。3日間研修で過ごす貴重な時間となります。充実した内容となるように、主任や副主任、および、講師陣一同が努力 したいと思っております。

Bコース
平井 豊博
 基礎コースBの主任として、副主任の先生方とともに担当させていただきます。本コースは、講義、実習、ベッドサイドフィジオロジーと、実地臨床とのつながりにも配慮した、呼吸生理学の基礎をしっかり学べるプログラムとなっています。講義では、時に数式や物理の話が出てきて少々苦手と感じることがあるかもしれませんが、呼吸生理学は知れば知るほど奥深く、おもしろくなる分野です。実習は、普段オーダーだけで済ませている方も多いかもしれませんが、理論だけでなく、この機会にぜひ被検者となって体感してみてください。今まで見えていなかったものがきっと見つかると思います。ベッドサイドフィジオロジーでは、講義や実習で学んだことを具体的な症例で実臨床に近い形で考察します。本コースで学んだことは、呼吸器疾患の病態の理解を深め、明日からの診療にきっと役立つことと思います。ぜひご一緒に、楽しみながら勉強しましょう。

臨床呼吸機能応用コース

小倉 高志
 本コースでは各種呼吸器疾患の概念・病態・診断・治療にわたって実際の臨床現場に即した呼吸機能、画像、病理から総合的に講義をしていただきます。疾患の診断、治療においては問診、身体所見、臨床検査、画像診断を正確に解釈する事が大事ですが、呼吸器疾患においては特に呼吸機能検査が病態の理解を深める意味でも重要です。また、呼吸器疾患の診断や治療では時間軸の考慮が必要になりますが、治療のタイミングや治療効果を評価する意味でも繰り返しの施行が可能な呼吸機能検査を正しく理解する事は、皆さんの武器になります。症例を通じて、多彩な疾患の臨床、形態と機能がコラボレーションし実地臨床に直結する知識を得ることができるよう講師陣一同が努力したいと思っております。

呼吸管理実践コース

一和多俊男
 急性・慢性呼吸療法において、呼吸生理学に基づいた病態の理解・治療方法の選択と、呼吸療法の手技・経験は、指導者となる医師に求められています。
 現在、医師以外のスタッフを対象とした呼吸療法に関する講習会は数多く開催されていますが、医師の呼吸療法のレベルの向上を目指した講習会は非常に少ないのが現状です。そこで、2012年の第52回臨床呼吸機能講習会から医師のみを対象とした呼吸療法に関する呼吸管理実践コースを開設し、より有意義なコースになるようにプログラムを修正してきました。
 本コースは、呼吸生理に基づいた急性~慢性期の呼吸療法の理解を深めるとともに、前述したように呼吸療法医療チームのリーダーの育成を目的したものです。呼吸療法に興味を持つ、数多く医師の参加を心から願っております。