会長挨拶

第92回中国四国外科学会総会の開催にあたって

 第92回中国四国外科学会総会を第22回中国四国内視鏡外科研究会とともに高知で開催させていただくことになりました。長い歴史のある中国四国外科学会の会長を拝命し、ご指名下さいました皆さまに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。会期は平成29年9月8日(金)、9日(土)の2日間、高知城ホールで開催する予定で、現在準備を進めているところです。
 この大役を仰せつかってまず感じたことは、この学会の役割です。全国大会の縮小版あるいは県単位、市や地域単位の外科の集会の拡大版ではなく、『中国四国』という枠組みでなければ話しあえない内容に主眼を置いて企画を組みたいと思います。また、多大な議論をしながら提出した新専門医制度のプログラムがあえなく延期となり、今年度は一部のプログラムが『試行』という形で始まるという、キメラ状態が起こっています。また、新専門医制度の一つの目標である地域医療の問題軽減も状況は県ごとに異なります。このような内容もぜひ意見交換できる場を作りたいと考えています。
 多くの疾患で治療成績が向上した結果、今後の目標はさらにPerfectionをめざすことになります。当然、不本意な経過をたどる症例を逐一解決していくという、これまでにないたいへんな課題が大きくのしかかってきています。これまで以上に個別化した治療、思考プロセス、戦略が必要とされます。一方で、前回の総会でも取り上げていただき、大変好評であったAcute Care Surgeryでは、これまで救命が難しいとされた病態にどう取り組んでいくか、創意工夫が問われています。このような変化に対してみんなで考え、答えを出していくことも学会の大切な役割と思います。今回、これらのことを考えながら企画を練り、演題募集をしたいと思います。
 さて、せっかく高知にお出でいただくのですから、昼間はしっかりアカデミックに熱を入れていただき、そのあとはたっぷりと高知の食を楽しんでいただき、また会期は金~土ですので時間の許すかぎり四国の南半分近くを占める高知県を東西まで楽しんでいただければ、と願っています。
第92回中国四国外科学会総会
会長:渡橋 和政
(高知大学医学部 外科学(外科2)講座 教授)

第22回中国四国内視鏡外科研究会の開催にあたって

 この度、第22回中国四国内視鏡外科研究会を2017年9月8日(金)、9日(土)に高知市の「高知城ホール」において開催させていただくことになりました。伝統ある本研究会の当番世話人を仰せつかり、大変光栄に存じます。
 高知では2005年に恩師の荒木京二郎教授が第10回の本研究会を開催されて以来で12年ぶりです。
 内視鏡外科手術の黎明期はいかにして開腹手術を再現することができるかが目標でしたが、近年では機器の進歩と内視鏡下での臨床解剖の理解が深まったことに伴う手術手技の向上により、これまでの開腹手術と比べさらに精緻で患者さんにとって低侵襲な治療となってまいりました。さらに近年ではロボット支援手術も行われ内視鏡外科手術は新たなステージへと移っています。こういった進歩の中で、社会からは「安全かつ確実な手術」が求められています。そのためには内視鏡外科手術の教育と各領域の標準術式の確立が重要です。
 中国四国地方でも各領域においてロボット支援手術の導入が広まってまいりました。そこで今回のシンポジウムは「ロボット支援手術の導入の苦労と工夫」と題したスポンサードシンポジウムとさせていただきました。ロボット支援手術の各領域のオピニオンリーダーの先生方に基調講演をしていただき、また中国四国地方の各施設からは、導入の苦労や工夫について発表していただきます。安全なロボット支援手術の導入によりこの手術が益々発展していくよう、これから導入を予定している施設の先生方も交えて討論していただきたいと思います。
 また、初日の夕方にはイブニングセミナーとして、第27回中国四国消化管内視鏡手術勉強会を開催いたします。胃癌、大腸癌領域の第一人者の先生にご講演いただいた後、胃癌、大腸癌のビデオクリニックを施行させていただき、技術認定取得を目指している先生方にとって有益な勉強会となるようにしたいと思います。本勉強会にもぜひ多くの先生方にご参加いただきたいと願っています。
 2日間を通して、中国四国地方の先生方に一堂に会していただき、内視鏡外科がさらに発展していくよう祈念しております。9月の高知はまだまだ残暑が厳しいと思いますが、南国の気候を感じ、高知の味覚を楽しんでいただければと思います。また会場から高知城まで徒歩で数分の距離です。研究会でお疲れの時には観光も楽しんでいただければ幸いです。
第22回中国四国内視鏡外科研究会
当番世話人:小林 道也
(高知大学医学部 外科学講座 臨床腫瘍・低侵襲治療学 教授)