会長挨拶

第91回中国四国外科学会総会の開催にあたって

 第91回中国四国外科学会総会を第21回中国四国内視鏡外科研究会とともに高松市で開催させていただく事になりました。伝統ある中国四国外科学会の会長を仰せつかり、大変光栄に存じておりますし、関係各位の皆様に改めてお礼を申し上げます。会期は平成28年9月1日(木)、2日(金)の2日間、アルファあなぶきホールを会場として、現在教室員とともに鋭意準備を進めているところです。
 昨今外科領域においても、やや過多とも言える諸種の学会・研究会が国内外で開催されている状況がございます。このような環境で、地方学会である本学会を本研究会とともにより活性化させ、若手外科医がより魅力を感じるものにして行くために、今後の方向性を再検討することが重要な課題となっております。昨年、第90回会長の岡山大学 三好新一郎教授からご提案いただきまして、今年から前後3回の会長ならびに事務局で話し合いの機会を持つ事になりました。また、今回はひとつの試みとして、第1日目の午前中に外傷外科手術指南塾(日本Acute Care Surgery学会主催講習会)を開催いたします。外科専門医取得に必要な「外傷の修練」10点のうち3点が取得できますし、多数の若手外科医のご参加を期待しています。関連したシンポジウムとして「腹部救急・外傷疾患に対する外科治療」を予定しております。外傷を含む救急疾患に対する外科治療に関して、各施設の方針や成績、新しい試み等ご報告いただきたいと思います。また、もうひとつのシンポジウムは「進行消化器癌に対する集学的治療」といたしました。近年、消化器癌に対する化学療法が飛躍的に進歩しております。放射線治療も高度化し、強度変調放射線治療(IMRT)や重粒子線治療などの報告も散見されるようになりました。術後補助化学療法だけでなく術前治療も領域によっては再発防止・生存延長効果が期待されています。将来展望まで論じていただければ意義深いシンポジウムになると期待しております。さらに今回も研修医セッションを予定しており、優秀演題は表彰をいたします。是非多数のご演題登録をお願いいたします。
 9月に入ってすぐの開催ですので、高松はまだ残暑厳しい季節です。サマージャケット・ノーネクタイでのご参加をお願いいたします。また、会場から瀬戸内海が一望できますし、うどんをはじめ、瀬戸内の海の幸や骨付き鳥などおいしいものが沢山ございます。景色や食も楽しんでいただければ幸いです。

第91回中国四国外科学会総会
会長:鈴木 康之
(香川大学医学部 消化器外科学 教授)

第21回中国四国内視鏡外科研究会の開催にあたって

 2016年9月1日(木)、2日(金)に第21回中国四国内視鏡外科研究会を高松市において開催させていただくこととなりました。伝統ある本研究会の当番世話人を仰せつかり、大変光栄に存じます。
 内視鏡外科手術の進歩と普及は著しく、良性疾患から早期がんへ、さらに進行がんへと適応が広がり、消化管領域においてはそのほとんどの術式を行えるようになりました。また肝胆膵領域においても、その低侵襲性や拡大視効果を活かした新たな展開が期待されています。しかしながら、重要なこの黎明期に、その適応や倫理的問題から厳しい社会からの非難を浴びるような事例が起こってきています。我々はこのような状況に至った経緯を真摯に受けとめて、一部の問題とすることなく、医師として大切にするべきものを基本に立ち戻って整理するべきかも知れません。安全で確実な手技や教育システムを確立して、社会からの信頼を回復し、堅実に前に進むことが我々の求められていることと感じています。そのような考えから内視鏡外科関連シンポジウムのテーマを「鏡視下手術における安全性向上のための取り組み」とさせて頂きました。今回、中国四国地区の先生たちが集まるこの研究会が、現在の内視鏡外科手術がおかれている状況を再考し、将来に向かって新たな一歩を踏み出していくきっかけとなることができればと考えています。
 今回は、若い先生方にも積極的に参加して頂き、有意義な会になるような内容を考えています。その1つは外科専門医取得のために必要な「外傷の修練10点」にカウントできる外傷外科手術指南塾(3点)をAcute care surgery学会のご協力を頂き、本会のPre-congress seminarとして予定しております。若い先生のみならず、まだ受講されていない先生方は、半日で外傷手術のエッセンスが学べるこの会にも是非参加される事をお勧めします。さらにハンズオンセミナーは縫合結紮を含めた基本的な手技をもう一度確認して、個々がレベルアップできる様な内容を中四国消化管内視鏡手術勉強会の当番世話人 萩池昌信先生と準備しています。
 香川では、海外からの評価も高い3年に一度の瀬戸内国際芸術祭(夏|2016年7月18日—9月4日)が瀬戸内の島々で本学会時に開催されています。瀬戸内海は、古来より海上交通路として重要な役割を果たしてきました。また、その美しい自然は日本初の国立公園として指定され、瀬戸内海の魅力は自然と人々の営みとの両方により形作られていると感じます。美しい瀬戸内海を望む会場で中四国の外科医が集い、切磋琢磨する会となれば光栄に思います。また、ご興味のある方は芸術祭にも足を運ばれ日頃の疲れを癒して頂ければと思っています。多くの皆様方のご参加をお待ちしております。

第21回中国四国内視鏡外科研究会
当番世話人:岡野 圭一
(香川大学医学部 消化器外科学 准教授)