第59回中国・四国精神神経学会
第42回中国・四国精神保健学会

会長挨拶

第59回中国・四国精神神経学会 会長挨拶

 皆さまにおかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
 第59回中国・四国精神神経学会を2018年11月22日(木)、23日(金、祝日)の2日間にわたり、石井知行先生を会長とする第42回中国・四国精神保健学会と合同で広島市の広島県医師会館において開催いたします。
 本学会は、中国・四国地区9県に所属する精神科医により持ち回りで運営される地方会です。症例報告や臨床報告を中心に、日常診療でのちょっとした苦心や工夫や考察を、精神科診療にかかわることなら領域を問わず、発表することができます。中堅、ベテランの先生方に示唆に富んだ発表を提示いただくとともに、専攻医などの若手の先生方が初めて症例研究などを発表する場としても最適です。どうぞ奮って演題を応募してください。
 中国・四国地区の精神神経学会は、精神保健学会と合同で開催するという伝統を持っています。これによって、精神科医のみならず、精神医療に携わる多職種の方々の成果発表、情報交換、初期研修あるいは生涯学習の場となっております。今回の開催に当たり、この伝統をさらに踏み込んで、大会テーマを「精神保健・医療における多職種連携を目指して」としました。中国・四国の精神保健・医療の現場で、今、何が俎上にあがり、何が試みられているのか、多職種連携の先駆的な活動をされている方々の声を聞き、意見を交換できればと存じます。本大会では、このような趣旨のもと、2つのシンポジウムを組みました。一つは、精神障がい者の「働きたい」を支援するための個別就労支援プログラムにおける多職種連携、もう一つは地域包括ケアにおける多職種連携です。これらの取り組みは、症状そのものよりも、生活や人生の質を少しでもよくすることや個人の尊厳の保持、自分らしい暮らしを目指したプログラム・ケアと考えられます。これらのシンポジウムを通じて、本学会が多職種の交流、そして多職種の連携の場となりますことを祈念しております。さらに本大会では「多職種連携を目指して」2つの特別講演を組みました。高知大学の数井裕光教授には、認知症の臨床場面において、島根大学の稲垣正俊教授には、自殺予防、コンサルテーション・リエゾン領域において、多職種連携を含めたご講演をお願いしています。豊富な臨床経験の中で蓄積された技術や理論、多職種連携のポイントやコツについて、次世代の精神医療関係者に余すところなくお話し頂ければと考えています。
 この季節の広島は、海の幸、山の幸など食べ物が一年中で最もおいしい時期です。昼には学会で勉強にどっぷりとつかり、夜にはお好み焼き、汁なし担々麺、牡蠣をはじめ郷土料理に舌鼓を打つのはいかがでしょうか。会場となる「広島県医師会館」はJR広島駅のすぐそばで、少し足を延ばせば、一年のなかでベストシーズンである紅葉の宮島までおおよそ40分です。この機会に、学会のみならず、広島を楽しんでいただければと存じます。
 皆さんをお迎えするべく、教室員をはじめ広島県の精神科医療に関わるものが一生懸命準備しているところです。多くの方々のご参加と演題応募を心からお待ちしております。
第59回中国・四国精神神経学会
会長 岡本 泰昌
(広島大学大学院 医歯薬保健学研究科 精神神経医科学 教授)

第42回中国・四国精神保健学会 会長挨拶

 第59回中国・四国精神神経学会、第42回中国・四国精神保健学会が広島において開催さされることとなりました。
 本学会テーマは、「精神保健・医療における多職種連携を目指して」を掲げております。
 今年度は、6年ぶりの診療報酬・介護報酬の同時改訂があり、ますます、進行する少子高齢化、人口減少に対応する医療介護のあり方を示したものとなりました。
 すなわち、医療機能の分化・強化、医療と介護の連携、地域移行、地域包括ケアシステムの構築を目指しています。
 診療報酬によって措置入院者等の退院支援がサポートされる画期的なものとなり、また、認知症に対してはリハビリテーションの発展と地域包括ケアシステムをさらに進める内容となりました。
 政策的には精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築が議論されようとしています。精神障害の地域移行後の受け皿整備は、認知症の地域包括ケアシステム整備に比較して遅れていました。精神障害者が地域の一員として安心して自分らしい暮らしができるよう、医療、障害福祉、介護、住まい、社会参加(就労)、地域の助け合い、教育が包括的に確保された地域包括ケアシステムについての議論が始まることは喜ばしい限りです。
 いうまでもなく地域包括ケアシステムの構築が成功裡に進むためには多職種連携の強化が欠かせません。多職種連携は図表に線を引いたり、口で言うのは簡単ですが、実際に機能するのは至難であることは今までの経緯をみればよくわかります。
 自分以外の職種に対しては、素人であるという認識を持ち、自分以外の職種の考え方、業務内容などを相互に理解して、当事者を中心とした多職種連携を深めていくことが専門職として重要であると思われます。
 この学会が、皆様方の多職種連携の為に少しでもお役に立つことができれば幸甚であると存じます。
 瀬戸内海の美味しいお魚などや風光明媚な宮島等の観光を楽しんで頂いて、勉強の疲れと日ごろのストレスを癒していただけたらと願っております。
 ご多忙とは存じますが、少しでも多くの皆様方のご参加を心よりお待ち申し上げております。
第42回中国・四国精神保健学会
会長 石井 知行
(広島県精神科病院協会 会長)
(日本精神科病院協会 理事・広島県支部長)
(医療法人社団知仁会 メープルヒル病院 理事長・院長)