第29回
日本リウマチ学会中国・四国支部学術集会

会長挨拶

第29回日本リウマチ学会中国・四国支部学術集会
会長 猪尾 昌之
(医療法人社団清仁会 宇多津病院)

 この度、第29回日本リウマチ学会中国・四国支部学術集会を平成30年11月30日(金)、12月1日(土)の日程で高松市のレクザムホール(香川県県民ホール)において開催させていただくことになりました。身に余る光栄に存じますとともに、関係の皆様のご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。生物学的製剤の登場から15年以上経過し、関節リウマチ治療は臨床的寛解、機能的寛解、構造的寛解を目指すことが可能となりました。そして寛解達成後の治療を議論する時代を迎えました。その反面、高齢化社会を迎え、薬物療法全体に調整が必要で、認知症の問題も避けては通れません。高齢者に対する治療目標も検討する必要があります。関節リウマチだけでなく、その他の自己免疫疾患も同様だと考えられます。
 リウマチ性疾患の治療は、最適化を目指して国際的にEULAR/ACRを中心に、エビデンスに基づいた治療ガイドライン・リコメンデーションが作成され積極的に利用できる時代となりました。しかし、ガイドラインやリコメンデーションによって全ての患者さんの治療目標が達成できるわけではありません。年齢、性別、合併症など背景が個々で異なります。
 そこで本学会は『より多くの患者さんを、より良くするために』の思いを中心に開催したいと考えています。患者背景を考慮した治療最適化を目標としたシンポジウムを計画いたしました。高齢関節リウマチの治療、認知症の診断と治療、若年者と高齢者の服薬指導などについて議論を深めたいと考えております。
 一方、リウマチ性疾患は疾患自体が多彩で、原因・病因は多因子であると伴に、多臓器に亘る障害を来すことが多く、用いる薬剤も多種にわたり複数併用療法の有効性が示され、副作用も多様なことから診療においては全身に目配りする必要があります。そこで、血管炎の組織学的検討に関する特別講演、また、薬剤療法における管理に対する教育講演を準備しています。
 近年多職種チーム医療の重要性が増しており、診療施設の機能分化による複数診療施設間の情報共有は必要性が実感されます。今回の学会では、チーム医療に携わっているスタッフが参加しやすいように2日目(土曜日)に、特別講演を用意しています。担当部門間での討論を期待しています。
 プログラムの作成を現在行っている最中ではありますが、以上の内容を中心に、皆様にご満足いただけるように事務局と力を合わせて準備しています。
 医療スタッフや初期臨床研修医も含めて、数多くの方のご参加を心よりお待ちしております。