第27回日本リウマチ学会中国・四国支部学術集会

会長挨拶

 この度、第27回日本リウマチ学会中国・四国支部学術集会を平成28年12月2日(金)、3日(土)の両日、広島国際会議場で開催させていただくことになりました。伝統ある本学会を担当させていただくことを、大変光栄に存じております。このような機会をいただきました運営委員、会員の皆様に心より感謝申し上げます。
 ご存知のとおり、関節リウマチの治療はこの15年間で飛躍的な進歩を遂げ、寛解を目指す時代となりました。しかし、この目標を達成するためには、MTXなどの免疫抑制薬や生物学製剤により活動性を厳格にコントロールすることが求められています。また、日和見感染や間質性肺炎などの副作用に対する対策や監視が必要であり、専門医の負担は格段に増加しております。一方、地域のリウマチ専門医不足は深刻であり、これにより生じるリウマチ診療の地域間格差の解消は急務の課題といえるでしょう。いかに地域でリウマチ専門医を育成するか? 今回の学会ではこのテーマで皆様と考えてみたいと思います。3日(土)の午前にリウマチ学会専門医制度委員会の田中良哉委員長に新たな専門医制度について講演していただき、続いて、中国・四国地区の大学病院、基幹病院、リウマチセンターでリウマチ教育にこれまで携わっておられました愛媛大学 長谷川均先生、岡山大学 西田圭一郎先生、岡山済生会病院 山村昌弘先生、道後温泉病院 奥田恭章先生によるシンポジウム―中国・四国地区でリウマチ専門医をいかに育成するか、現状と将来への期待―を企画いたしました。
 この度は若手・研修医奨励賞に30演題を超える応募をいただきました。主催者としては本会を若手医師の集う会にしたいと願っておりましたので、多くの演題を応募していただき、研修医、指導医の皆様に大変感謝しております。厳正な審査の結果、2日(金)の午後に奨励賞応募演題を発表いただき、引き続いて教育講演として膠原病の臨床、有効な治療法の考察に関して国際医療研究センター 前副院長で「膠原病診療ノート」の著者である三森明夫先生に講演いただきます。イブニングセミナーでは関節リウマチ診療のバイオマーカーとしての自己抗体に関して京都大学 三森経世先生に講演いただきます。
 3日(土)は教育講演として、変形性関節症の病態と治療に関して、富山大学 木村友厚先生、ループス腎炎の病態と治療に関して北海道大学 保田晋助先生に講演いただきます。またランチョンセミナーでは早期関節リウマチに対する治療の有効性に関して京都府立医科大学 川人豊先生、ステロイドの医原性骨折の予防、治療に関して大阪南医療センター 橋本淳先生に講演いただきます。どの講演もリウマチ診療に密接に関連した聞き逃せない講演と思います。どうぞ、最後までご参加いただきますようお願い申し上げます。
 今回の教育講演や一般演題の質疑応答を通して、研修医や若手リウマチ医がリウマチ・膠原病診療の興味深さと奥深さを感じとっていただくことを切に希望いたします。

 学会当日の夜は平和大通りを中心に140万個の電球でライトアップされ、色鮮やかなイルミネーションによる幻想的な風景に包まれます。学会で学んだ後は、どうぞ広島の夜をお楽しみ下さい。

 最後になりましたが、本学術集会の開催にあたりご協力・ご参加いただきました運営委員、会員、事務局の皆様方、ご協賛頂きました各社の方々に心より御礼申し上げます。

第27回日本リウマチ学会中国四国支部学術集会
会長 杉山 英二
広島大学病院 リウマチ・膠原病科