会長挨拶

 第14回日本病院総合診療医学会学術総会を、2017年3月3日(金曜日)~4日(土曜日)、岡山大学鹿田キャンパスにて開催させていただきます。第14回のメインテーマは「総合性と専門性のハブとなる機能的な連携へ」です。
 総合診療医が多種多様な疾患に対応し、速やかに正確な診断と治療を行うためには、各自のSubspecialtyを生かして専門医との連携を円滑に行うことが鍵となります。そのためにはState-of-the-artの医療にも親しくあるべきです。今回の会長企画として、専門家から見た総合診療の重要性、総合診療医の知っておくべき専門視点を総合診療医に広く伝えたいと考え、岡山大学ならではのラインナップで幅広い分野のSpecialistからGeneralistへ向けてお話いただきます。また、医療機器にも強いHospitalistを目指して、米国Society of Hospital Medicineから講師を招聘し、超音波ワークショップを開催いたします。総合診療医が身につけるべき超音波検査を臓器別でなくSystemicに習得していただければ幸いです。さらに、総合診療医に不可欠の東洋医学の技を磨くために、漢方の実技ワークショップも準備いたしました。
 高齢化が進み複数疾患を合併した患者が増加し、診療が複雑化する中で、幅広い知識を持った総合診療医の必要性は益々高まっています。新専門医制度19番目の基本領域である総合診療専門医の新プログラム開始は多少遅れましたが、さらに充実した専攻医プログラムのために討論の場を設けるとともに、総合内科・総合診療・救急の新教授の先生からの熱いメッセージを語るセッションを設けました。Future Generalistを目指す若手医師企画のオリジナルワークショップも準備いたしました。教育講演では、質的研究・診断学、内分泌・思春期、神経・呼吸器・膠原病・循環器の分野のエキスパートの演者から、General目線でお話しいただきます。また、一般演題は臓器別でなく複数分野に跨る分類として、幅広い視点でDiscussionしていただきます。
 総合診療の場で既に活躍されているベテラン医師、鋭い診断眼を持つ研修医、そして多職種の方々にも討論に参加していただき、実りある学術総会になりますことを心より願っております。また開催に向けて多くのご助言をいただいた林 純理事長に心より感謝申し上げます。学会1日目の3月3日(金)には、全体懇親会を開催いたします。皆様と学会会場でお会いできることを楽しみにしております。
 なお、メイン会場となりますJホール(Junko Fukutake Hall)は、地域に根ざし学内外の人々に開かれた岡山大学を象徴する建物であり、会員の皆様が学会を通じて素敵な交流の場となることを心より期待いたします。全国より大勢の方にご参加いただき、早春の岡山を大いに楽しんでいただけますよう宜しくお願い申し上げます。

第14回日本病院総合診療医学会学術総会
会長 大塚 文男(おおつか ふみお)
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 総合内科学 教授