>>>ご挨拶
第43回日本医学教育学会大会開催にあたって
  大会長 吉栖正生
  広島大学医学部長
  大会実行委員長 井内康輝
  広島大学大学院医歯薬学総合研究科教授
 今回、広島大学医学部が第43回日本医学教育学会大会を主催させていただきますことに厚く御礼申し上げますとともに、最善を尽くしてその準備に務めてゆきたいと考えております。

 日本医学教育学会は1969年(昭和44年)に創立され、同年に牛場大蔵先生のもとで第1回大会が開催されて今回で43回目を迎えますが、広島の地でこの大会を開催しますことは、初めてでございます。広島の地にはかつて富士川游先生など、医学教育の歴史に名を残された先達も数多くおられます。しかし広島大学医学部は、1945年8月5日、原爆被爆の前日に産ぶ声をあげ、幾多の苦難を乗りこえて現在に至った新制大学であり、伝統ある大会の主催は誠に光栄と存じます。

 医学教育のあり方はこの20年大きな変貌をとげ、新たな制度改革が次々に行われていると同時に、社会からの厳しい目も注がれております。今回の大会のテーマは“医学教育学―その理論と実践”とさせていただきました。その趣旨は、広島大学が広島高等師範学校の流れを汲んで、教育理論については日本を主導してきた大学のひとつであり、教育学の世界へは多くの人材を輩出しております。こうした基盤のもとにいかに教育の実践を発展させていくかが今後の大きな課題であるといえましょう。これを医学教育の分野にあてはめて、この20年で変革してきた医学教育が、今日実践できているか否かを検証してみるべきではないかと考えております。

 また、今大会ではプレジデンシャル・シンポジウムのテーマとして“医学教育グローバルスタンダード”を取り上げ、ECFMG、AMEE、WFMEおよび韓国の指導者に集まっていただき、今後あるべき医学教育の世界標準にあわせて医科大学のアクレディテーションをいかに行うべきか、という先進的な話題を議論していただきたいとも考えております。さらに、6題のシンポジウムおよび6題のパネルディスカッションで、医学教育の今日的な話題をとり上げ、今後の医学教育の発展に幅広く寄与できることを望んでおります。

 会員の皆様から多くのご演題が寄せられ、さらに多くの参加者を得て、大会が実り多きものとなりますよう、皆様方のご支援を心よりお願い申し上げます。