第57回日本血液学会中国四国地方会

会長挨拶

 このたび、第57回日本血液学会中国四国地方会を平成30年3月3日(土)に、島根県松江市で開催させていただくことになりました。
 がん診療の世界では、プレシジョン・メディシンという言葉が新たなキーワードとして注目されています。血液腫瘍の診療においては、このような言葉が使われる以前から診断や層別化治療のために染色体検査や遺伝子検査が実施されてきました。こうした考え方は、血液領域が先行していたのですが、最近固形がんの領域では分子標的薬の開発が急速に進んできています。新規薬物などの開発スピードは、血液学では少々遅れた感もありますが、多様な遺伝子異常や多数の病型が含まれる血液疾患では、現在でも多くの先進性を備えていると考えます。また、こうした時代だからこそ、患者さん一人一人を丁寧に診療することの重要性は増し、日常診療から新しい発見があると思います。
 本会では、特別講演を1題企画させていただきました。名古屋大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学教授 清井 仁教授をお招きし、「白血病治療の現状と課題」と題してご講演いただきます。また、第33回悪性リンパ腫治療研究会(島根大学病院腫瘍・血液内科 鈴木律朗会長)を午後から同じ施設の別会場で開催させていただきます。評議委員会開催時に、症例検討会を開催していますので、お時間のある先生方はご参加ください。
 新専門医制度もはじまり、血液を選択する若い医師が少なくなることも危惧されております。その中で、多数の先生方にご参加いただき、活発なご討論をとおして、血液学の楽しさ、おもしろさが少しでも伝わるような会にしたいと考えております。
 本会が、実り多い会となりますように、スタッフ・関係者一同、一生懸命準備をさせていただきました。先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第57回日本血液学会中国四国地方会 会長
島根大学医学部附属病院 先端がん治療センター / 腫瘍・血液内科
鈴宮 淳司