会長挨拶

会長

第42回日本外科系連合学会学術集会
会長 丹黑 章
徳島大学大学院医歯薬学研究部 胸部内分泌腫瘍外科学分野教授



 平成29年(2017)年6月28日(水)から30日(金)までの3日間にわたり、第42回日本外科系連合学会学術集会を徳島市で開催させていただきます。伝統ある本学会を四国で初めて開催させていただくことは、わが徳島大学医歯薬学研究部 胸部・内分泌・腫瘍外科学教室にとって大変光栄であると同時に、重責に身の引き締まる思いです。

 今回の学術集会のテーマを「チームのちから」とさせていただきました。

 医療が細分化、高度化した現在、安全・安心な医療を実現するために、感染対策やリスクマネージメント、緩和ケアや栄養サポートチームなどが組織され、病院のチーム力が問われる時代となっています。複雑化した医療を支えるNurse Practitionerなどの高度技能を有する医療者の育成、薬剤師や検査技師のインフォームドコンセントへの参画などの職能拡大も議論されています。

 また、手術患者の高齢化が進むなか、早期離床を促すEnhanced Recovery After Surgery(ERAS)の概念が普及し、術前からの歯科との連携による周術期口腔ケアやリハビリテーションの導入、麻酔医、手術ナースとの連携による術中管理により、術中・術後合併症が減少することで在院日数は低減し、シームレスな地域病診連携の推進とあいまって医療資源の有効活用にも貢献しています。

 臨床研究やトランスレーショナルリサーチ、さらには医工連携による医療機器の開発などにも「チームのちから」がいかんなく発揮されています。また、阪神淡路大震災、東日本大震災や熊本地震の教訓から、災害時の病院機能を意識した防災訓練の実施や災害派遣医療チームの育成が進められています。

 そうした日常診療から教育、研究、災害対策に至るまで、わが病院自慢の「チームのちから」をご披露いただき、様々なチーム連携の現況と課題、これからの展望について大いに議論し、多種職連携をより推進するためのノウハウや情報を共有するとともに明日への発展に繋げることができればと考えております。

 会員の皆様におかれましては、チーム医療を担う若手医師、メディカルスタッフだけでなく、研究者、臨床試験コーディネーターやメディカルソーシャルワーカー、地域連携や在宅介護、災害対策などの分野で、連携を担う多くの方々に参加していただけますよう広くお声がけをよろしくお願い申し上げます。

 6月末の徳島は阿波踊りを前に町全体が浮き立ち、夕刻からはあちこちの川縁で阿波踊り有名連の練習が熱心に行われています。その風情と四国八十八ヵ所遍路のスタート地点「発心の道場 阿波」のご接待文化もご満喫ください。

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