当番世話人挨拶

 このたび、第14回日本乳癌学会中部地方会の当番世話人をさせていただくことになりました。2017年9月9日(土)、10日(日)に、長野県飯田市の飯田文化会館/人形劇場で開催いたします。テーマは「地域に広げよう 乳癌診療の輪」にいたしました。
 今や国民の2人に1人はがん(悪性新生物)に罹患する時代になりました。国はがん診療の均てん化を目標として、各二次医療圏にがん診療連携拠点病院の整備を進めてまいりました。しかし、がん診療における地域間格差は依然として存在しています。その原因は、がん診療連携拠点病院自体の施設間格差にあることは否めませんが、各拠点病院同士の連携、あるいは拠点病院と二次医療圏の医療機関との連携が十分に機能していないことにもよると考えられます。乳癌は女性が罹患するがんの中ではもっとも多く、また治療法の進歩により再発後の生存期間も徐々に延長していることより、何らかの治療やケアを必要とする乳癌患者は今後ますます増えることが予想されます。したがって、地域の“かかりつけ医”である診療所の医師はもとより、あらゆる医療従事者に乳癌診療に関する正しい情報を浸透させ、地域全体で乳癌患者を支える医療連携システムを構築することが望まれます。
 地方会の目的は、このような地域医療の担い手に乳癌に関心を持っていただき、地域における乳癌診療レベルの底上げをすることにあると考えます。もちろん、若手研究者の研究発表の場としても重要であることは言うまでもありません。
 今回も例年通り、皆様方からの公募による一般演題を中心に、日本乳癌学会主催の教育セミナー、看護セミナーをはじめとする企画セッション、共催セミナーでの構成を考えております。実り多い会となるよう、スタッフ一同鋭意準備に努めてまいります。交通の便が悪いところでの開催で甚だ恐縮ではございますが、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
飯田市立病院 乳腺内分泌外科
新宮 聖士