第93回日本感染症学会総会・学術講演会

会長挨拶

第93回日本感染症学会総会・学術講演会
会長 三鴨 廣繁
愛知医科大学大学院医学研究科 臨床感染症学 教授

謹啓

 一般社団法人日本感染症学会会員の先生方ならびに学術講演会にご出席を予定されている先生方におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さてこの度、伝統ある「第93回日本感染症学会総会・学術講演会」の会長を拝命し、2019年4月4日(木)・5日(金)・6日(土)名古屋市にある名古屋国際会議場にて開催させていただくこととなり、教室員一同、身の引き締まる思いで準備を進めております。

 本学会の会員は、感染症診療および研究に従事する基礎系および臨床系の医師が主体ではありますが、基礎から臨床まで多くの研究者で構成され、職種も医師、薬剤師、臨床検査技師、看護師などの医療関連従事者に加えて、行政関係者、企業の研究者まで多岐にわたる大きな学会に発展してきております。

 第93回総会・学術講演会では、学会テーマとして、『「百折不撓」と「磨穿鉄硯」の姿勢で世界をリードする』を掲げさせていただきました。「百折不撓」とは「何度失敗しても信念を曲げないこと」であり、「磨穿鉄硯」とは「強い意志を持ち続けて、達成するまで変えないこと」です。日本の先達の先生方は、一心不乱に研究や臨床を行う中で、世界に先駆けて、感染症の原因微生物を発見したり、数多くの診断薬や抗感染症薬を創成してきたという歴史があります。この歴史ならびに精神は若い世代にも伝承していく必要がある姿勢だと考えています。近年、臨床検査の領域では、遺伝子検査やポストゲノム時代検査などの導入により明らかに進歩しています。また、治療に関しても分子標的薬等の創薬・上市により進化してきています。さらに、感染症対策としてはワクチンを代表とした予防医学もきわめて重要になってきています。学術集会では、臨床に携わる医療従事者あるいは研究者の方々による多くの研究発表と活発な討論を期待しております。

 本学会が世界の感染症学をリードしていくような学会として成長するために第93回総会・学術講演会ではこれまでにない取り組みとして教育講演、一般演題について多くの英語セッションを設定しました。会員の先生方におかれましては是非とも英語セッションへの演題応募を第一に考えていただけるよう会長として強くお願い申し上げます。また、2018年4月からの臨床研究法の施行に伴って一般演題の減少も危惧されていますが、宮澤賢治先生の「雨ニモマケズ、風ニモマケズ・・・」の精神で、これまで以上に本学術講演会の成功に向けてご健闘いただけることを期待しております。さらに、シンポジウム、パネルディスカッションでも一部公募制を導入しましたので、こちらに関しても奮ってご応募いただけることを期待しております。

 第93回総会・学術講演会のプログラム委員長は山本善裕先生(富山大学大学院医学薬学研究部 感染予防医学講座)、プログラム副委員長は大曲貴夫(国立国際医療研究センター病院)先生、事務局長は山岸由佳先生(愛知医科大学大学院医学研究科 臨床感染症学)にお願いしております。

 末筆となりましたが、先生方の益々のご発展を心よりお祈り申し上げますと同時に、桜満開が予想される新春の名古屋でお会いできることを楽しみにしております。

謹白

2018年5月吉日