第41回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会

会長挨拶

第41回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会
会長 加奥 節子
独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター 臨床検査科

 この度、第41 回日本乳腺甲状腺超音波医学会学術集会(JABTS41)の会長を拝命いたしました。JABTS41は、平成30年10月7日(日)・8日(月・祝)に大阪国際交流センター(大阪市)で開催させて頂きます。JABTS は1998年10月に筑波大学で植野映先生が第1回を開催されてから今回でちょうど20年目を迎えます。今回節目に当る本会を担当させて頂き、大変光栄に思います。
 今回の学術集会のテーマは「カタチを読む」とさせて頂きました。近年の超音波装置は目覚ましい進歩で様々な技法が開発されておりますが、基本は病理組織像を推定してBモード像を読むことであると考え、このようなテーマにいたしました。そして、私の頭のなかにはもうひとつのテーマがあり、それは「見賢思斉(けんけんしせい)」という論語(孔子)の言葉でありますが、「賢人を見ては自分もそのような人になりたいと思うこと」の意味でございます。賢人の講演を聴いて頂いて、参加者の皆様もそうなって頂きたいという願いを込めて色々な企画をいたしました。
 今回の乳腺教育セミナー、画像診断セミナーではカタチを読むベテランの講師にわかりやすく診断のポイントについてご説明頂きます。私自身もどんな講演が聴けるのかと今からワクワクしております。教育セミナーの一つ目としては、初心者の方もベテランの方も楽しく超音波診断を学べるように、Breast Ultrasound School in Autumn と題しまして、基礎的な所見から少し難易度の高い所見の取り方まで学べるセッションを企画いたしました。講師は誰もが認めるベテランの先生にお願いしております。二つ目は「匠に学ぶ、超音波検査を行うための知識」といたしました。超音波を行う際に必要なマンモグラフィやMRI、病理診断を、超音波と対比して楽しく学べるように組んでおります。
 また今までJABTSのinterpretationのセッションでは、超音波のみの画像読影が多かったかと思いますが、今回の「5MPカラーモニタを用いたリーディング」におきましては各症例についてマンモグラフィと超音波の両方を読むことが出来るようにいたしました。そして2日目午後の画像診断セミナーでは、これらの症例のマンモグラフィ、超音波、MRI、病理組織像を供覧し、各専門家から解説頂くセッションを企画いたしました。日頃なかなか画像を読むことが少ない方、更にレベルアップを目指している方はここで読影をして頂き、各専門家からの読影のポイントを学んで頂けたらと思っております。超音波検査に従事する先生だけでなく、他の乳房画像診断に従事する先生方にとっても、大変盛り上がるセッションになるのではないかと考えております。
 甲状腺の分野におきましても、甲状腺用語診断基準委員会企画「甲状腺乳頭癌のリンパ節転移」をはじめ、教育講演「日本の甲状腺結節超音波診断基準とTI-RADS」、また今回から始まります「日常よく遭遇する甲状腺疾患シリーズ『第1回腺腫様甲状腺腫』」等、大変興味深いセッションが企画され、内容は盛り沢山であります。
 全国より多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。