第17回ホルモンと癌研究会
癌に対するホルモン療法の温故知新

会長挨拶

会長からのご挨拶

第17回ホルモンと癌研究会
会長 紅林 淳一(川崎医科大学 乳腺甲状腺外科学 教授)
 この度は、歴史と伝統のある「ホルモンと癌研究会」を平成28年6月24日(金曜日)~6月25日(土曜日)の2日間、岡山県倉敷市のアイビースクエアで開催することとなりました。長年、本研究会の監事として務めてまいりましたが、会長として本研究会をお世話させて頂くこととなり、大変光栄に思っております。より多くの方々に、本研究会に参加頂き、「ホルモン依存性癌の研究や診療の進歩」に貢献したいと考えております。

 ホルモン依存性癌としては、乳癌、前立腺癌、子宮内膜癌、甲状腺癌などが挙げられます。乳癌の領域では、今から120年前の1896年に英国の外科医Sir Thomas Beatsonが卵巣摘除術を行ったのがホルモン療法の始まりとされており、極めて長い歴史を有しています。その後、様々な外科的ホルモン療法や薬物療法が臨床導入され、1970年代になり、エストロゲン受容体が同定され、その頃からより有害事象の少ない抗エストロゲン薬、アロマターゼ阻害薬、LH-RHアゴニストが開発され、いまやホルモン療法は、幅広く一般臨床に用いられています。

 今回の研究会の主題は、「癌に対するホルモン療法の温故知新」とさせて頂きました。歴史ある「癌に対するホルモン療法」の開発の経緯を学び、理解することは、今後の研究のヒントとなり、また、新たなホルモン療法の開発にも役立つと確信しております。そのため、「乳癌・前立腺癌のホルモン療法の歴史と進歩」に関し、国内のエキスパートに特別講演を依頼しています。また、「ホルモン療法抵抗性」に関してもエキスパートに解説をお願いしています。さらに、近年、臨床に導入された「甲状腺癌の分子標的療法」を教育講演で解説して頂きます。また、Endocrine-related Cancer誌の共催で「出版倫理」に関する講演や笹野理事長からの推薦で韓国のDr. Man Hoの招聘講演を予定しています。

 最後になりますが、本研究会のレベルアップのためには、若手研究者からの研究発表が必須です。すべて一般演題は、ワークショップ形式の口演を予定していますので、奮って演題を応募して頂ければ幸いです。実り多き研究会を目指し、誠心誠意準備を行いますので、ご参加の程、何卒よろしくお願い申し上げます。