ご挨拶

会長:福島亮治
(帝京大学医学部外科学講座 教授)
 第29回日本外科感染症学会総会学術集会を平成28年11月30日~12月1日、東京都新宿区の京王プラザホテルにて開催させて頂くことになりました。外科感染症分野で中心的役割を果たしている伝統ある本学会の学術集会会長を担当させて頂くことを、大変光栄に存じます。このような機会を与えていただきました理事長の炭山嘉伸先生、ならびに理事、評議員、会員各位の皆様に厚く御礼申し上げます。

 私は、本学会が日本外科感染症研究会として1988年に名古屋で開催された第1回研究会から参加させていただき、以来多くを学ばせていただきました。当時は、卒後5年目として東京大学第一外科でショックグループ(代謝•栄養•免疫などの研究グループ)に所属し、学位論文の研究を開始したところでしたが、当時社会問題ともなっていた術後MRSA腸炎について発表したことを鮮明に記憶しております。そして、この報告は翌年刊行された『日本外科感染症研究1巻』に論文として掲載して頂きました。その後1995年に現在所属する帝京大学に移りましたが、2002年の第15回研究会を冲永功太先生が当番世話人として主催した時、事務局長を務めさせていただいております。本学主催の学術集会はそれ以来となります。

 さて、今回の学術集会のテーマは“外科感染症を病原体および宿主サイドから考える”といたしました。感染症は病原体によって発生します。そもそも病原体がなければ感染症は成立しませんが、一方で同じように病原体にさらされても、感染症を発症する人としない人がいるように、宿主サイドの生体防御能もまた、感染症成立にきわめて重要であることは論を待ちません。抗生物質の発見•発達は感染症治療に劇的な変革をもたらしてきましたが、依然として感染症が撲滅されたわけでなく、耐性菌の出現をはじめ新たな問題をもたらしていることは歴史が示すとおりです。特に外科領域では、手術という侵襲が生体防御能を低下させる大きな要因となります。

 私は、これまで代謝•栄養•免疫といった宿主サイドの生体防御に関わる研究に携わって参りましたので、多くの外科系医師や医療スタッフが、改めて病原体および宿主の両サイドから、外科感染症を考える機会になればと考え、テーマを設定させていただきました。プログラムの詳細は、多くのプログラム委員の先生方のご協力をいただきながら現在作成中ですが、本ホームページに随時公開してまいります。

 会場は、交通の便がよい新宿を選びました。どうか多数の皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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