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第20回 日本乳癌学会学術総会開催にあたって
第20回日本乳癌学会学術総会
会長 西村 令喜
(熊本市立熊本市民病院 乳腺内分泌外科)
 第20回日本乳癌学会学術総会を平成24年6月28日から6月30日までの3日間、熊本市にて開催いたします。学術総会開催にあたり、ここにご挨拶申し上げます。

 第19回学術総会は大内前会長および関係者の熱意により、多くの困難を乗り越え、平成23年9月に開催されましたが、これまでの総会に負けないほどの熱気と参加者でした。会員さらには関係者が一堂に会し、成果の発表を行い、他の発表やセミナーなどから学び、そして旧交を温めることの意義が再確認できた総会であったと思います。この歴史に残る総会を引き継ぎ、第20回を開催させていただくことは私どもにとりまして、喜びであるとともに、大きな責任を感じています。改めまして、会員皆様のご協力を得て、成功させたいと痛感した次第です。

 日本乳癌学会は、平成5年に創設され、今回で20回目を迎えます。現在10000名近くの会員数を擁する学会に成長しました。それに伴い、学会の果たす役割も大きくなっています。学会員の構成も医師のみならず、看護師、薬剤師、検査技師(超音波、細胞診など)、放射線技師(マンモグラフィ担当)、MSW、栄養士、など、チーム医療を構成する多くの職種の方々が参加されています。医師も乳腺外科、一般外科、放射線科(診断、治療)、病理診断科、腫瘍内科、などまさしく各科が横断的に関わっています。このように、色々な職種、色々な科が関わることで、乳腺疾患の診療は発展してきましたし、今後のさらなる発展のために皆で協力して行きたいと思っています。今回、乳癌学会学術総会として20回目の節目を迎えます。つまり成人式を迎える本学会ですが、これまでの歴史・発展を踏まえ、新たな出発に向かいたいと考えています。そういう意味で、今回のテーマを「The Next Evolutionary Step Forward:今、踏み出す明日への一歩」と致しました。

 乳腺疾患の診断と治療は大きな発展を遂げてきましたが、もう一つの特徴は国際化であります。わが国から多くの医療関係者が海外での学会に参加するようになり、多くの著名な研究者が来日され、直接講演を聞く機会も多くなってきました。さらに、海外のガイドラインが診療の現場で提示される場面が増えてきました。そういう国際化の流れは重要で、とくに韓国をはじめ、アジア諸国との交流は日本乳癌学会の国際化においても欠かせないものになると考えます。今回、その始まりとして、英語での発表、質疑応答という英語セッションを設けました。多くの演題発表を期待しています。

 学会の会期については第19回学術総会より3日間に延長されました。これは演題数および参加者の増加に伴うもので、今回も引き続き3日間での会期を予定しています。乳癌は単一疾患ですが、その関わる範囲は広く、画像診断、バイオロジー、手術(乳房、腋窩)、インフォームドコンセント、ホルモン療法、化学療法、分子標的治療、術後のフォロー、再発、緩和医療など多岐に及び、そして各々の専門性が重要となっています。その意味でセッション数の減少は考えにくく、2.5日からやや延長される可能性も高いと考えています。会員の視点に立ったプログラム作成を心がけたいと思います。

 今回、学術総会を九州・熊本で開催させていただくことは、私どもにとりまして大変光栄なことであり、これまでご支援いただいた多くの方々に感謝を申し上げる次第です。多くの方々に熊本においでいただき、学術的な要素はもちろんですが、阿蘇(温泉)・天草観光や郷土料理なども十分に堪能して頂ければ幸いです。

 会員皆様のご参加を心からお待ちしています。